このたびは無事に成約となりました。

売主様、買主様、ならびに買主側仲介業者様、
誠にありがとうございました。

本物件は、売主様が相続により取得された建物で、
一部空室もあり、賃貸として運用するには
リフォーム費用が課題となる難しい物件でした。

そのような状況の中でも、
条件をご理解いただける買主様とご縁がつながり、
無事にお引き渡しまで完了できたことを、大変嬉しく思います。


不動産と「耐用年数」の考え方

話は変わりますが、不動産には法定耐用年数が定められています。

※今回の物件は鉄骨造(S造)で、一般的な事業用建物として耐用年数27年を前提に説明しています。

この耐用年数に基づき行われるのが
減価償却です。

減価償却とは、
建物の価値が年々下がっていくことを考慮し、
その分を毎年「経費」として計上できる仕組みです。


減価償却のイメージ(簡易例)

  • 建物価格:3,000万円(※土地を除く)
  • 耐用年数:27年

▶ 年間の減価償却費
約111万円(3,000万円 ÷ 27年)

仮に、

  • 家賃収入:月25万円(年間300万円)
  • 諸経費:39万円
    とすると、

課税イメージ

収入    300万円
-減価償却 111万円
-諸経費   39万円
=利益想定 150万円

ここから基礎控除(仮に58万円)を差し引くと、

課税所得 92万円
所得税  92万円 × 5% = 約46,000円

※借入がある場合、利息は経費になりますが、
元本返済は経費にならない点には注意が必要です。


減価償却が終わるとどうなる?

耐用年数が終了すると、
先ほどの 111万円の経費が使えなくなります

同条件の場合、

課税所得
300万円 − 諸経費39万円 − 基礎控除58万円
=203万円
所得税
203万円 × 10% − 97,500円 = 約105,500円

税負担は大きく増加します。

さらに、給与所得など他の収入がある場合は、
所得が合算され、税率が上がるケースもあります。


不動産運用で大切な視点

このように、
減価償却は不動産収入において非常に重要な要素です。

  • 耐用年数を大きく超えた物件
  • 築古のまま長期保有している物件

これらをお持ちの場合は、

  • 資産の組み換え
  • 売却
  • 建替え

といった選択肢を含め、
一度立ち止まって見直すことをおすすめします。


▶ 相続不動産・事業用不動産のご相談も承っております

お気軽にお問い合わせください。